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《 徳江時三郎・遺作集  〜 遊画三昧 〜 》
このサイトの元になった画集です。
オールカラー.72P.B4判変形258mm×255mm
発行  平成12年4月
編集・発行人  徳江栄子

《 愛を込めて... 》徳江栄子 「徳江時三郎遺作集」より

 このたび主人の遺作集を発刊し、合わせて遺作展を開催することが出来ました。
 画集には、本格的に描き始めてからの20年間にわたる作品300余の中から、生前主人が思い入れの作品、富士や北海道を始め、群馬県内各地を描いた100点を選んでみました。
 私には主人の残した絵の一枚一枚に思い出がいっぱい詰まっています。
 中でも箱根彫刻の森美術館の階段を上がった所にあった小さな彫刻(ブランクウシー作)、思わず二人で立ち止まり見ておりましたが、言葉では表現できない程素敵で心引かれました。 主人は帰ってすぐ絵に描き残し、右に掲載してあります様に「純愛」と名づけた二人にとって大切な一枚です。
 ここに二人で歩んだ足跡に重いを寄せ記してみました。

 私が仕事を始めてからは、主人と各地に旅行することが多くなり、富士山には良く出かけ、数多くの思い出が絵と共に残っております。 特に、冬は毛布に包んだポット、使い捨てカイロなど、自販機の無い所で飲んだ温かいコーヒーの味は忘れられません。
 忘れられない事としては、ホノルルマラソンを主人と共に完走したことです。 私が走り始めたのは、一緒に走るのならハワイに連れて行くから、が条件でした。 二人でゴールしたときはすごく感動し、この時の写真は私の宝物です。
 以後、マラソン大会には河口湖、山中湖、車山、安曇野等各地に二人で参加し、10キロ走った後に何枚か描いておりました。
 当時は元気一杯で、日本平マラソンが終わってから、長野県穂高温泉まで主人が運転し、宿に着いたのが午後7時頃で、宿でもビックリの長距離運転でした。 この事があって私も一念発起し、運転免許を58才で取得しました。
 長距離と云えば、1991年より毎年北海道旅行をする事になりました。主人がコース、宿泊場所を決め、計画立案は私の仕事でした。
 車でカーフェリーを使い9日間、いろいろな資料を参考に、宿泊、乗り物の手配など楽しく準備OKで新潟港に到着。 カーフェリーの搭乗手続きの際、車検証を忘れてしまい、主人には怒られるは、係りの人には注意されるは、初めての時は大失敗でした。
 夢にまで見た富良野に来たのですが、ラベンダー畑が見当たらず、ガソリンスタンドで聞く始末でした。(現在は案内表示が見やすくなっています)
 始めてみるラベンダーの香りが紫色のさざ波に乗って、なだらかな丘陵地一面に流れるよう、 ラベンダーの隣には、アイスランドポピー、カスミソ草が咲いていまて、ラベンダーが貴婦人ならアイスランドポピーは茶目っ気の残る乙女の印象です。
 描く場所が定まると、イーゼル、椅子を運び、合間を見ては飲み物や果物を用意するのが私の役目でした。

 1996年7月の時は、体調があまり良くありませんでしたので、キャンセルする予定でしたが、 雄大な美瑛の丘、ジャガイモ、小麦、ビートなどの畑が織りなす景観、おいしい空気、 主人には何よりの薬の大自然を思うと行くことに決めました。
 今度は、大雪山の紅葉に行きたいとの希望で、姿見駅から歩いて往復する帰り、 旭岳ロープウェイが運転中心になる程の強風で、足元が心配でしたが無事下りてきました。
 次の年(北海道に行き始めて7年目)この頃から主人の体調が思わしくありませんでしたが、 携帯用酸素スプレーを持って大雪山、釧路湿原を何かに憑かれた様に、私の運転で描いて廻りました。
 思い出としてアルバムを残し、1998年3月、神戸明石海峡大橋が最後の旅行になりました。 開通前に世界ベテランズロード選手権大会があり、私はハーフを走り完走しましたが、走っている間は主人の事が心配でした。 主人は私の写真を何枚も写し、絵に描くと大変喜び、張り切っておりましたが...

 二人で旅行をして多くの方達に出会い、お近づきになれた事は、本当に幸せでした。
 主人は「最高の人生を送れたよ」と言葉を残し、帰らぬ人となりましたが、私も主人と共に生きた事を幸せだったと実感しております。
 この画集発刊にあたり、群輝会の数多くの方々より心温まるご寄稿を戴きましたことを心より嬉しく思います。
 また、生前皆々様から主人に寄せられたご厚情に心から感謝申し上げます。

 なお、主人が残してくれた「アトリエ途苦絵」は、 見る、語る、遊ぶ場所、楽しくお茶を飲みながら語り合える場所です。  どうぞ、いつでもお立ち寄り下さい。
(徳江時三郎 妻)

















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